ガイド / グループバイの進め方

カスタムCNCキーボードケースを作る、最初から最後まで

2026年9月21日

納得のいくモデルができました。そのモデルからアルマイト済みケースの箱が届くまでの間には、加工会社、アルマイト業者、貨物輸送の手配、そして生産の成否を決める6つほどの判断があります。その判断を、順番に見ていきます。

まず、実際に削る部分を決める

キーボードは積層構造で、そのうちミルで削り出すのは一部だけです。トップケース、ボトムケース、プレート、ウェイトは無垢材から削り出します。ガスケットはダイカットです。PCB、フォーム、スイッチはお客様で調達します。最初の見積依頼には、ボード全体を説明するだけで、加工会社にどの部品の見積を求められているのかを推測させるものが驚くほど多くあります。

削り出す部品を、数量付きのリストで書いてください。「65%のガスケットマウントのボード1台」と読んだ加工会社は、価格を出す前に3つの質問をしなければなりません。「トップケース 180個、ボトムケース 180個、アルミプレート 180枚、真鍮ウェイト 180個」と読めば、作業を始められます。

送る前にファイルを整える

組み立て図を1度エクスポートして開いてもいない状態で送るのではなく、削り出す部品ごとにSTEPファイルを送ってください。PDFの図面も添えます。モデルは形状を伝え、図面は何を重視するかを伝えます。この2つは別のものです。

図面には重要な4、5か所の寸法を書き、残りは通常の一般公差に任せます。ガスケットマウントのケースなら、通常はガスケット用の段の深さ、プレートのポケット、ネジ穴のパターン、USBの穴です。ケース全体に厳しい公差を付けると、すべての形状の価格が上がるだけで、ボードの出来は良くなりません。

誰も加工しなくても、PCBの外形を入れてください。ケースはそのボードに合わせるためにあり、私たちが見るフィットの問題の大半は、誰も実測していないPCBに合わせてケースを設計したことに行き着きます。

合金と調質を指定する

「アルミ」は仕様ではありません。6061-T6と6063-T5は、加工のしかたも、価格も、そしてここで最も重要なことに、同じ染料槽でも目に見えて違う色にアルマイトされます。6063はやわらかくシリコンが少ないため、発色が明るく均一になります。色を重視するデザインで6063がよく指定される理由です。6061は剛性が高く、入手しやすく、購入価格もやや安くなります。7075はさらに強度がありますが、アルマイトが暗く不安定になり、ロット間で色を合わせるのが難しくなります。

プレートでは、多くのキーボード図面でA5052が標準材で、直接指定する価値があります。真鍮C360は、加工が速く手応えも良いため、ウェイトの定番材です。銅C110は驚くほど美しい一方、数週間で暗くなり始めます。そのためクリアコートが必要で、グループバイのページに、緑青こそが魅力であると説明する一文も必要です。

仕上げを決め、次にその判定方法を決める

切削は、プロジェクトの予測しやすい半分です。100人がそれぞれ違うデスクライトの下で色を判断するため、生産がつまずくのは仕上げです。

苦情の大半は、3つで防げます。1つ目は、量産の前に、色、質感、不良の基準を定める承認済みの現物、ゴールデンサンプルで合意すること。2つ目は、上下の半体を必ず同じバッチでアルマイト処理すること。同じ染料でも、2つのバッチでは、互いに接する部品に必要な精度では色が合いません。3つ目は、加工会社にPantoneまたはRALの参照を渡すか、サンプルを郵送することです。レンダリングは色の参照になりえず、どの加工会社もそれには合わせられません。

アルマイトでは出せない黒や白が欲しい場合は、代わりに電着塗装を相談してください。膜が厚くつくため、採用前にきつい嵌め合いを確認してください。

試作を依頼し、きちんと使う

量産と同じ切削と仕上げを施した試作1個は、プロジェクトで最も安い保険です。それでボード一式を組み立ててください。PCBを入れ、プレートをネジ止めし、打鍵して、昼光の下で眺めます。

確認するのは、寸法が正しく測れるかどうかではありません。プレートが無理なく収まるか、ドーターボードの穴が合うか、ガスケットが狙ったとおりに圧縮されるか、色が狙った色か、です。これらは、1度なら安く直せますが、180個では非常に高くつきます。

数量が価格に何をしているかを理解する

単価は10個から100個の間で急に下がり、その後はずっとゆるやかになります。段取りと仕上げに大きな固定費があるためです。治具は1度作ります。アルマイトの槽には、満たしても満たさなくてもバッチ最小数があります。初品検査も1度です。

グループバイが200個に届けば、80個の場合よりかなり良い価格が出せることが多く、自分の数がわからないうちに単価を1つだけ見積もるのは当て推量になるのは、そのためです。目標を決める前に曲線を見られるよう、各社に2つか3つの数量での価格を尋ねてください。

廃棄は、起きる前に話しておく

外観アルミには廃棄率があります。寸法が完璧な部品でも、面取りに加工痕があったり、ブラストで消えなかった傷があったりすれば不良です。この加工を行ってきた加工会社なら、通常の余剰数を教えてくれます。200個の素材からちょうど200個の良品を約束する加工会社は、外観ケースを200個作ったことがありません。

余剰分を誰が負担し、余った分をどうするかを、先に決めてください。多くの主催者が余りを販売し、費用項目を小さなバッファに変えています。

納期を守る

グループバイには、公開された出荷日と、すでに支払った人がいます。そのため日付は、願望ではなく仕様の一部です。

最初のメールで加工会社に日付を伝えてください。日付を知っている加工会社は、守れるかどうかを正直に答えます。1週目の正直な「無理です」は、3か月目に6週間の遅れになる陽気な「できます」よりも価値があります。アルマイト業者の納期は別に尋ねてください。最も動きやすく、加工会社が最も管理できない工程だからです。

準備ができたら送るもの

見積を依頼する時点で、部品ごとのSTEPファイル、実際の公差を入れた図面、合金と調質、仕上げと色の参照、数量、最初に試作が必要かどうか、納期をそろえておいてください。これなら加工会社は2通目のメールなしで見積を出せ、説明文の段落よりも、こうした一式のほうが速く、積極的に見積を出してくれます。

準備ができたら、見積依頼フォームから送ってください。ケースの製作経験がある加工会社にお届けします。

よくある質問

加工会社が見積を出すには、何個必要ですか。

私たちが見るキーボードの生産の大半は50個から500個です。50個未満では段取り時間とアルマイトのバッチ最小数が価格の大半を占め、単価は急に上がりますが、見積自体は可能です。500個を超えると、段取りではなく材料費と機械時間が交渉の中心になります。

試作にはお金をかけるべきですか。

はい。切削とアルマイトを施した試作1個の費用は量産品の何倍にもなりますが、それでもプロジェクトで最も安い部分です。プレートのフィットの誤差、1ミリ低い位置のUSBの穴、画面ではよく見えた色の違いを見つけるのは、ここです。

最初の生産にはどれくらいかかりますか。

図面の承認から梱包完了まで、試作1回を含めて6週間から12週間が一般的です。複雑なマウント、追加の素材、混み合ったアルマイト業者があると、さらに延びます。1つの数字で済ませず、各社から日程を文書で受け取ってください。

ケースの見積が必要ですか。

ファイルをお送りください。キーボードケースを加工する最大3社をご紹介し、24営業時間以内に返信します。

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