ガイド / コスト
数量は削り出しケースの価格をどう動かすか
2026年9月21日
キーボードのプロジェクトで最もよくある計画ミスは、先に目標数量を決めてから価格を尋ねることです。価格曲線には形があり、その形を知っていれば、曲線の適切な位置にある数量を選べます。
何を注文しても変わらないもの
削り出しのケースには、いくつ買うかを問わず発生するコストのかたまりがあります。
プログラミングと段取り。 誰かがツールパスを書き、検証し、機械をセットします。5個の生産でも、500個の生産でも、1回です。
治具とソフトジョー。 ケースには段取りごとにワークの保持が必要で、治具自体も加工された部品です。別途「治具費」として見積もられることが多く、追加生産では二重に払うべきではありません。
初品。 機械から最初に出た部品は、きちんと測定されます。その検査は、後に続くのが9個でも900個でも、同じ作業です。
アルマイトの段取り。 これが大きな項目です。ラッキング、脱脂、エッチング、槽自体、染色槽には、すべてバッチ単位のコストがあります。仕上げ業者には最小請求額と最小ロットがあり、40個のケースではどちらも満たせない場合があります。
数量に比例するもの
切削時間と素材です。ほぼそれだけです。
ケースが1個増えるごとに、アルミのブロック1個と、その大部分を切りくずに変える主軸時間がかかります。これらは実際のコストで、曲線が完全には平らにならない理由ですが、少量では、想像よりずっと小さな割合です。
曲線が曲がるところ
おおよそで、設計と加工会社により変わります。
1個から5個。 試作の領域です。単価は量産品の10倍から20倍になることがあります。加工会社が難しいわけではありません。段取り全体を少数の部品で割った額を払っているのであり、それでも有益な出費です。試作(英語)はプロジェクトで最も安い保険だからです。
10個から49個。 依然として段取りが支配的です。この範囲で単価は速く下がりますが、アルマイトの1ロットを満たせない可能性が高く、満たしていないバッチの代金を払うことになります。
50個から150個。 曲線は急に曲がります。段取りの大半は薄く分散され、アルマイトのロットも埋まります。小規模ベンダーの生産の多くが、ここに入ります。
150個から500個。 曲線は平らになります。主に金属と機械時間への支払いになります。200個から300個にしても、60個から100個にしたときほど単価は下がりません。
500個超。 段取りではなく、素材価格と機械の時間単価の交渉です。別の話になります。
バイの目標への意味
インタレストチェックで80個から200個の間で売れそうなら、正直な答えは、200個のほうが80個より単価がかなり安くなる、ということで、最小数量もそれに合わせて決めるべきです。
300個と500個で迷うなら、単価の差ははるかに小さく、500個に押し込むことは、バイの期間延長と在庫リスクで、節約できる単価以上にコストがかかるかもしれません。
どちらの状況かを知る方法は、3つの数量で価格を尋ねることだけです。どの加工会社も出してくれます。尋ねる人は、ほとんどいません。
余剰数の問題
外観の切削には廃棄率があります。寸法が正しい部品でも、面取りに加工痕があったり、ブラストで消えなかった傷があったりすれば不良になり、アルマイト仕上げでは手直しがなく、素材からの新しい部品があるだけです。
つまり、200個の良品を作る加工会社は、200個より多い素材から始めます。余剰分を誰が負担し、余りをどうするかは、発注後ではなく、発注書の前に話すことです。多くの主催者は余りを販売し、費用項目を、輸送中に傷む個体への小さなバッファに変えています。
素材200個からちょうど200個の良品を約束する加工会社は、自らの経験について重要なことを語っており、それは本人が語るつもりだったことではありません。
数量以外の、安く価格を動かす方法
価格を追って数量を増やす前に、より安いレバーを確認してください。モデルの段取りの削減、重要な箇所だけの公差、3社ではなく1社の仕上げの経路、現実的な納期は、それぞれ見積から実際の金額を削ります。これらはお金の行き先で扱っています。
数量は最も声の大きいレバーですが、自分のお金をリスクにさらすレバーでもあります。まず設計のレバーを引いてください。
よくある質問
加工会社が受ける最小数量はいくつですか。
試作1個から見積を出す加工会社も多く、厳密な下限はまれです。変わるのは単価で、段取りとアルマイトのバッチは、何個で分けても固定費のため、約50個を下回ると急に上がります。
200個は、なぜ100個とあまり変わらない価格なのですか。
仕事の大部分が、数量に関係なく1回で済むからです。プログラミング、治具、初品、アルマイトのラッキング、槽の段取りです。数量を2倍にして、ほぼ2倍になるのは、切削時間と素材だけです。
見積は1つの数量でも、複数でもよいですか。
複数にしてください。同じ見積依頼で、50個、150個、300個を尋ねます。曲線の形から、バイの目標をどこに置くかがわかり、加工会社にとって1つではなく3つの数字を出すコストは、ほとんどありません。